① 顔の発育からの裏付け
子供と大人の顔のイラストです。
大きく上下のあごの部分が発育することで、大人の顔になっているのがわかると思います。
私たちの大人の顔は、単に子供の頃の顔を「拡大」したものではありません。まず中間部分の上顎の部分を正しく発育させることが大切です。
② 顎の発育からの裏付け
このイラストは新生児と成人の顔の骨ですが、いかに歯が生えている上・下の顎(あご)の骨が大きく成長しているかわかると思います。
また上顎(うわあご)の骨は顔の大半を占めています。上顎がまず十分に発育できていなければ歯並びはもちろん悪くなりますし、顔のバランスを崩れてきれいな顔は望めません。
最もわかりやすいのは受け口(反対咬合)の場合です。骨格からの発育のコントロールを望まれるなら早く治療を開始すべきなのがお分かりに頂けると思います。
③ 脳や頭蓋(頭の骨)発育からの裏付け
下のグラフはHariss, and Scammon の発育曲線といって、私達の身体の発育の代表的なパターンを表しています。ここではわかりやすく咬合(こうごう)の土台となる上顎(うわあご)と下顎(したあご)について書いています。(他にリンパ型と生殖型があります)
上あごは神経型
大切な脳や頭蓋(頭の骨)が該当しますが最も早く発育が進みます。特に幼少期の発育は著しく、
成人を100として4才で80%、6才で90%が終了します。
ここで大切なのが歯並びで問題となる上顎骨も頭蓋に近いため早く成長が終わるということです。
下あごは一般型
筋肉、骨格、慎重などが含まれます。下顎骨の発育はここに入ります。
左のグラフの6才の時点で上顎は成人の大きさの約80%の成長が終了していることがわかると思います。このように顎顔面矯正は子供の成長発育の理論に基づいて成長を利用している矯正です。そのため、早めの治療をお勧めします。
上顎の育成には年齢的な制限があることをまず知って下さい。
日々成長しているお子さんにとって、 お母さん・お父さんが「おかしいかな?」と思って相談するのに早すぎて困ることはありません