院内感染対策

最近は各メディアが院内感染について取り上げることも多く、それだけに多くの方が関心をもっています。
歯科治療で使用する器具が滅菌消毒されないと病気の人の血液や唾液中に潜んでいる細菌やウイルスが院内感染する可能性が指摘されています。
特に日本で多いB型肝炎ウイルスは感染力も強く、最高で10,240倍に薄めた血液でも感染したり、室温で乾燥した血液中でも1週間生存することがわかっています。
しかし滅菌についてはコストと手間が膨大にかかる為取り入れるのをためらう医院が多いのが現実です。

安心、安全な治療の為に・・・

歯科用器具は次の3つのカテゴリーに分類されます。

カテゴリー 定義 器具、器材
Critical
(危険)
軟組織に刺入
血液や無菌性の組織に接触
外科用器具、スケーラー、メスの刃、デンタルバー
Semicritical
(やや危険)
粘膜や正常でない皮膚接触 歯科用ミラー、トレー、タービン*注
Noncritical
(危険はない)
正常な皮膚に接触 レントゲンのコーン/ヘッド、血圧計のカフ

* 特に一番使用頻度の高い歯を削る際の回転切削器具(タービン)は構造上止める時に陰圧になり、周囲の水や血液を吸引してしまうことがあります。 そして滅菌処理(消毒ではありません)をしていなければ、吸引した血液、唾液を次の人の口の中にまき散らす可能性もゼロではないのです。

当医院はタービンに関して1度使用したら注油→高圧蒸気滅菌器(ステリマスター)にて完全に滅菌しております。

またディスポーザブルにできるもの(手袋、紙コップ、注射針、水や風を送るスリーウェイシリンジ他)はディスポーザブルに、そして通常の基本セット、歯を削るバー、根の治療に使うリーマー、ファイル等に関しては、

水洗い(ステリハイド浸漬)超音波洗浄滅菌パックセット高圧蒸気滅菌紫外線殺菌庫にて保管
の手順になっております。

滅菌にはゴールというものがなく、どこまで取り組むのかという悩みに突き当たりながら今も試行錯誤をしています。
滅菌専用スペースの確保、 そして十分な滅菌の実施により、おのずと1日に診療できる人数に制限が出てくるというマイナス面はありますが、滅菌は医療にたずさわる者としては最低限のモラルであり、治療内容と同じレベルで最善を尽くすべきと考えておりますので、どうぞ安心して治療を受けて下さい

このページの先頭へ