

ここで各々のメリット・デメリットを考えてみると
| 抜歯矯正 | 非抜歯矯正 | |
|---|---|---|
| 長所 | 日本人は骨格的に歯列の 奥行きが短いため並べやすい |
健康な歯を抜かないで済む |
| 短所 | 舌が入る空間が狭くなり運動機能が阻害される 顎と歯列の不調和のスペースが抜歯により 発育途中での抜歯は顎発育を制限してしまうことあり |
狭いアーチに無理に並んだ場合矯正後に 再び崩れる可能性がある。 |
口腔内での正しい舌の位置(スポット)は上顎前歯の裏側です。【図1】
抜歯をしてアーチを整えた場合舌が入るスペースは狭くなってしまい、舌の置き場に困るという ストレスを感じる人もいます。【図2】
結果として成長期が終わった年齢では
(1)明らかに抜歯をしないと審美的に横顔に問題がでる場合
(2)治療に期限がある場合は抜歯をお勧めする事があります。
それ以外は抜歯をするかしないかを迷ったら、まず非抜歯で始めてみて、そして必要があれば抜歯を するという事でいいのではないのでしょうか?
装置の取り外しができる5才位から可能です。
ただし、咬む刺激を上顎の骨に与え、顔の育成までを考えると、骨の成長が早く終了する女の子は12才位までには終了させたいところです。
成人になってももちろん矯正は可能ですが、骨の成長は望めないので、歯の移動のみとなります。
初診時の状態にもよりますが、小学生であれば第一段階として犬歯(糸切り歯)の生える前であれば比較的早く治ります。
既に犬歯が前歯の前に生えてしまった場合は、装置の種類が増えるため、時間もかかります。
基本的には患者さんの主訴から優先して始めていますが、片顎のみ拡がってくると、当然咬みづらくなってきます。
咬めることも大切なので、必要があれば対顎の矯正もお勧めしています。
床矯正装置は側方への拡大、前方・後方への移動など二次元的に要素が強いため、スペースが確保された後、多数歯を同時に動かしたい、傾いている歯軸を立てたい、犬歯の位置を下げていきたい等あれば、ブラケットとワイヤーによる矯正も実施する事があります。